みんなで×捨てない暮らし「着物で受けつぐ先人のこころ」を開催しました。
6月21日午後、センターは久々に笑い声と熱気あふれる場になりました。今回の講座には大勢の申し込みをいただき、幸運な先着の10名が参加されました。
講座の目的は、一見壮大でグローバルな課題と思われるSDGsを「着物」を通じた身近な問題として自分たちに引き寄せ、手を動かしながら考えていただくこと。「名前は知っているけど何をしたらいいんだろう?」から、「こんなことでもいいんだ!」に気づけるように。
講座では、最初にスタッフが地域づくりや、SDGsのことをお話しした後、講師のToYoKoさんが着物をリメイクする意義やご自身のこだわりについて語りました。
ToYoKoさんは着物の持つ美しい伝統技術、それを渡してくれたおばあちゃんやお母さんのことを想う時間が大切だと考えます。そのまま使えないのなら、簡単におしゃれな洋服や傘にして生活を送りましょうと。着物は着物のままだと着る機会も技術もなくて遠い存在ですが、形を変えて生活の中にあることで、着物の想い出も常に近くに寄り添います。勇気をもってほどいて反物に戻すと、新しい形にして身に着けたくなってくるのではないでしょうか。。
そうしてToYoKoさんは、皆さんが思い出の着物から作り上げた新しい服で、リメイクした着物でファッションショーをすることが夢なのだそうです。
その後はお楽しみ、実習の時間。まずはToYoKoさんのデモンストレーション。素早い手つきで着物を裁断し、縫っていきます。それを見ながら、今回の課題ベストの型紙を持参した着物に合わせて裁断する人、たくさんある展示作品の寸法を測る人、試着する人・・・。皆さんが思い思いにリメイクに取りかかりました。今日初めての顔同士のはずが、いつの間にかあちこちで笑いの輪や共感の輪もできています。ToYoKoさんもたくさんの相談を受けて大忙し。
さらに参加された皆さんのパワーには本当にびっくり。もしこのパワーが地域を支える力に加わるとどんなに心強いことでしょうか…。皆さんには、たくさんの団体のチラシやリーフレットをお持ち帰りいただきました。
会終了時には、まだまだリメイク講座を続けていきたいご意見も多く、有志による2回目、3回目の講座も計画されました。
ここからも地域の輪が広がっていきそうです。
参加者の感想
SDGsについて聞けてよかった。思い出のある着物を違う形に変えて身に着けられる事はとてもうれしいですね。今回、義母から着物を譲り受けたので、何か他のものに作り変えてプレゼントしたいと思います。