7月31日(金)四街道市文化センターで認知症のコト②講演会「認知症の人をサポートするには」を行いました。
講師は認知症ケアの第一人者で、一般社団法人「注文をまちがえる料理店」代表理事でもある和田行男さん。
これまで30年以上介護の仕事に携わり、普通の人が普通にやっている「当たり前のこと」から要介護者を遠ざけない支援を当初から続けてきました。

人として当たり前のことを当たり前にできること、自分の意志を実現していくことは、どんな状況にあっても重要です。
もちろん認知症を抱える方も同じ。認知症があっても身の回りのことは自分でできる方はたくさんいらっしゃいます。
ですが、介護保険が始まった当初「お年寄りに掃除させている、買い物に行かせる、料理をさせている」。そのことが虐待として捉えられてきた時代がありました。
自分でできることを自分でやるのは当たり前のこととして、そのままのスタイルで支援してきた和田さんはやがて「自立支援のカリスマ」と呼ばれるようになっていきました。
認知症を抱える方とその家族をサポートするためには認知症の定義を正しく理解する必要があります。
認知症とは。
これまでできていたことが、脳の何らかの疾患により「生活に支障がある状態」のことをいいます。世間と自分とのズレが認知症の状況です。
世間がそのズレを受け止め、徹底的に埋めていったらどうなるのか。
それが「注文をまちがえる料理店」の取り組みです。
公式のホームページでもシェアされていますので、ぜひご覧ください。
その動画を見た後に、参加者同士で自分たちは何ができるのか、どんなことを今日感じたのかなど話し合う時間を取りました。


この講座に参加された方からは、「認知症の定義をもっと多くの人に知らせる必要があると思った。」「地域のことに関心を持つこと。そして声掛けがとても必要なこと。日頃の思いを確認できた。」などの感想が寄せられました。
また介護のことを話せる場が欲しいというご意見が多数ありました。

これから地域では認知症を抱える方が増えていく、というデータがあります。
正しい理解やできる範囲での受け止めが地域でも求められていきます。ぜひこの学びを続けていきたいものです。
