2025年6月28日(土)【みんなで災害支援 ネットワーク交流会 】
四街道市で災害時の支援体制や課題について話し合う「ネットワーク交流会」を開催しました。災害時に想定される7つの具体的な困りごとをもとに、
「何ができる?」「できないことは何?」「誰に声をかける?」
をテーマにワークショップを行いました。
避難所の食事が毎日アルファ化米や乾パンばかりで質が悪い
避難所や自宅で過ごす子どもたちに遊び場がなく、特に避難所の子どもたちは強いストレスを感じている
外国人住民との間で支援物資を巡るトラブルがあり、言葉の壁で意思疎通が難しい
ペットと一緒に避難・生活できないという声
高齢者で自宅が壊れていても住み続けている人に支援物資が届いていない
土砂崩れで家の中に土砂が入り込み、どう対応すればよいかわからない
り災証明書の取得方法がわからず、案内チラシを読んでも理解できない
これらの課題について、
「自分たちに何ができるか」「誰に声をかけるべきか」を話し合い、支援のヒントを共有しました。
今回は淑徳大学の学生5名も参加し若者ならではの発想や視点も加わりました。
例えば、
・子どもの遊びは「遊びたい内容が違うため、時間割制の“クラブ”をつくるとよい」
・外国人とのコミュニケーションには「翻訳アプリやGoogle翻訳の活用」も有効
若者との連携で支援の幅が広がることを改めて実感しました。
【松田弁護士より】
「子どもは脇役ではなく、社会の一員としての“主役”です。」
被災をどの年齢で経験するかは、成長や発達に大きく関わります。
だからこそ、遊ぶこと・話すこと・役割を持つことが、
子どもたちが安心して前に進む力になります。
災害時にも、子どもが安心して過ごせる場所、人と関わる機会、そして声を聞いてもらえる環境を整えることが大切です。
守るだけでなく、参加の機会をつくることが子どもの力を引き出す
そんなメッセージが心に残りました。
【永田弁護士より】
「避難所の食事は我慢ではなく、工夫とつながりで変わります。
イタリアの避難所では安全でおいしい食事が提供されており、
日本でも食事提供のノウハウを持つ人とつながれば質が向上します。
炊き出しは、お祭りができる地域は災害時にも心強い。
火起こしや調理は、キャンプが得意な人がいれば最強です。
また外国人支援では翻訳したものだけでなく、
丁寧に説明することが大切です。
在宅避難者の支援は自治会など地域の見守りが鍵で、
学生や若者との連携も重要です。
とお話しくださいました。
「災害時のルールづくりや支援の仕組みを事前に話し合う重要性」が共通認識となり、地域のつながりと協働の大切さを改めて実感しました。





