~四街道の子どもの現状及び支援状況の報告~
子ども支援団体交流会も6回目になりました。
今回は前回までの交流会で参加者からあげられた「子どもの貧困や、不登校など子どもの支援が必要なことはわかっていても、実際に支援を必要としている子どもに出会えない」また「どのような支援が本当にもとめられているのか?」について、調査したことを報告しました。
前回交流会で情報を集めた子ども支援団体を一覧にまとめたものを資料としてお渡ししました。
四街道市内は5つの中学校区に分かれます。四街道中学校区・西中学区・北中学区・旭中学区・千代田中学区です。
マッピングしてみると、地区それぞれの特徴と支援の数に偏りがあることがわかりました。
生徒数が同じくらいの北中学校区・四街道中学校区・西中学校区では、支援を必要とする子どもが確実にいる状況のようです。支援の必要な子どもの数に対して、支援する団体や取り組みは少ない状況です。
また、市内全域を見渡してみると、支援の場として利用できる公民館のような公共施設が5つしかありません。
四街道公民館・千代田公民館・旭公民館・わろうべの里・そしてふれあいセンターです。
地域によっては、どの施設からも遠く利用できない地区もあります。そのため支援を提供する場所、また支援する市民団体が少ないという現状を踏まえて交流会を始めました。


1.行政における支援機関などにヒアリング報告
行政機関、教育委員会、福祉事業所など 事業委託、補助金事業など、公的支援が数多くあることが調査でわかりました。困った時は、一人で悩まないで、どこでも良いのでまずは相談することで、担当の課や支援先につないでもらうことができます。
四街道市には市内5つの中学校にスクールカウンセラーの先生が配置されていますが、担当は中学校だけではなく、その中学校区になります。
また、小学校は4校にスクールカウンセラーが配置されていて、それぞれの小学校及び市内の子どもたちをフォローしています。
困っている子の周りには、必ず困っている親、困っている家庭があることが見えてきました。行政や支援団体はなんとか支援を届けたいとそれぞれ働きかけていますが、どうしてもその支援の手からこぼれてしまう家庭があるようです。

2.市内の子ども達の現状
支援を必要としている子どもについて、関係機関や子ども支援団体にヒアリングして、「子ども像」が見えてきました。
3.先進事例の報告をプロジェクトメンバーから
①四街道市立みそら小学校 おはなしの部屋(図書準備室内)
小学校の図書室で地域の方が子どもの話しを聴く、学校内の居場所のような取り組み。

②神奈川県立田奈高校「ぴっかりカフェ」
高校の図書室を使って高校生を支援する取り組み
詳しくは以下から
http://www.tana-h.pen-kanagawa.ed.jp/career/cafe.html

4.ワーク
場があることでできる支援、場がなくてもできる支援について考え、最後に発表し合い考えたこと感じたことを共有しました。


・必要な情報をとにかく届けることが必要!そのためには行政と協力して母子手帳に支援団体、支援先の情報をはさむ
・みそら小学校のおはなしの部屋の取組みを初めて聞いて驚いている。市内の小学校に同じような取り組みが広がるといいと思う。
・何か支援をするとき、やはり場があることで出来ることが広がる。市役所や文化センターなど使えないか
・小学校の学校の中で支援ができることに驚いた
・支援するためには多世代が関わることが必要
・支援の目的が自立だとしたら、学習支援は必要
・支援するために場を作って待っているだけではなく、こちらから子どもたちの中に入っていくことも必要
【告知】子ども見守りサポーター養成講座 開講!
支援が必要な子どもに気づくために、またそんな子供に実際にできることは・・・具体的な方法を学びながら実際に出来ることを考える講座です
日時 5月20日(日)13:00~
場所 四街道市文化センター
講師 石井正宏さん(田奈高校ぴっかりカフェ運営者・NPO法人パノラマ代表理事)
申込み 3月末に詳細をお知らせします!