子ども食堂交流会・学習会 その2
交流会編として交流会と情報交換のグループワークについて報告します。

目次
2.子ども食堂交流会と情報交換
1)ワーク① グループごとの課題
2)ワーク② それについての解決策を出し合う。
3)まとめ

2.子ども食堂交流会と情報交換

1)ワーク①【グループごとの課題】
参加していただいた方を6人4グループに分かれて、自己紹介と日頃の悩んでいることや相談したいことについて話しました。
今回参加されたのは次の子ども食堂の皆さんです。
中高生のオープンペース「RAKUまぁる」(千代田中学校区)
みんなの学食「りんごとはちみつ」(北中学校区)
「ほのぼのてーぶる」(四中中学校区)
中高生のフリースペース「ぷらっと」(四中中学校区)
「あさひ子どもキッチン」(旭中学校区)

グループから出た課題は次の通りでした。

Aグループ
*運営スタッフを増やしたい。スタッフの安定。
*広報をどうしたらいいか。参加人数を安定させたい。
*使用している調理室の棚や調理器具の衛生面の不安。

Bグループ
*仲間を増やしたい。他団体と連携したい。
*参加者が少なく知ってもらいたい。周知方法を知りたい。
*自分の衛生概念がまわりとあっているか気になった。
*料理のメニュを増やしたいが問題点も多いのでムリかなと思っている。
*子どもキッチンの取りまとめ役がいてほしい。団体の中のリーダーが欲しい。

Cグループ
*子どもの居場所にしていきたいが、食事をすると子どもは帰ってしまい、居場所になっていない。
*作って食べさせて精いっぱいで子どもに関わることに手が回らない。
*対象としている子が参加しない。
*PR方法を知りたい。
*引きこもりの居場所の一歩。関わりはこれからだが、家庭のことまでは入りこめない。
*たくさん食べる子がいて、どこまで与えていいものか悩む。
*無料は避けて、作業や手伝いなど目に見える対価が必要ではないか。*学校を通じての案内ができない。送迎やアレルギーのことなど対応が困る。 

Dグループ
*子どもの好きな食事は何か、多くの子に来てほしい。
*スタッフの確保
*参加者が少ない、知らないのではないか。
*周知方法で工夫している。本当に困っている子に関わるにはどうしたらいいか。
*中高生に来てもらうにはどうしたらいいか。 

 2)ワーク②【それについての解決策を出し合う】
課題は大きく分けて2つ~3つにしぼりました。どのグループも共通していたのは、スタッフの募集と参加者への周知方法でした。

(1)スタッフの確保
*スタッフの確保のために継続的な周知、交流会の定期開催、短時間、子連れOKなど活動しやすい時間で参加できる環境を整える。
*他団体との連携
*市内で「子ども食堂コミュニティー」を立ち上げ、ボランティアスタッフの派遣や、助っ人、情報共有をしていく。

(2)参加者への周知方法
*学校での広報・配布*間口を広げる、継続することで信頼を得る。
*目的はかえないが、それにこだわりすぎない。
*民生委員の積極的な協力・自治会回覧
*市から支援を必要としてる子に子ども食堂を案内する。個別の声かけ。
*今以上に広報していく。
*視覚に訴える。SNS、Twitter、Facebook、Instagram、Tiktok など。
*リピーターを増やす。→つながりが増えていく。
*目印の旗を立てる。
*親に知ってもらう。親同士の交流で増えていくのではないか。

(3)リーダーを決めるには
*責任者は「情報の集まる人」と位置付けて、負担にならないように、役割を明確にする。

(4)居場所としての工夫
*食育として、片付け、手伝いを取り入れる。
*遊びの工夫として、いくつかの遊具を置いておく。
*それぞれの時間の過ごし方で良いのではないか。
「いただきます」を一緒にするのも良い役割になる。

 3)まとめ
グループごと悩みや相談したいことは似ていて、情報交換することで一か所の子ども食堂での悩みが解決する場合もある。
今後市内の子ども食堂のネットワークを作り、そこで情報交換や勉強会などを行い、食材の寄付なども共有できたらいいのではないかのとの提案もありました。
講師の澤田さんからは保健センターや、子育て支援課、福祉課、産業振興課、ボランティアセンターなどにも入ってもらい、情報の共有を図っていくと、より運営が安定していくのではないかとの意見もいただきました。次回の第2回子ども食堂交流会は7月上旬に開催予定です。

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