令和2年度のコラボ塾「地域に元気をつくりだす!」の1限目、公開講座が開催されました。
コロナ禍という状況の下で、これまで経験のない活動自粛が続き、活動の再開に不安を抱える団体も多く、地域づくり活動が停滞している状況にあります。地域づくり活動を少しでも前に進めるために、不安を減らし、新たに発生する地域課題にも取組めるように、今回は、シチズンシップ共育企画代表で、龍谷大学社会学部講師の川中大輔さんから「コロナ禍でのこれからのボランティア活動を考える」と題したお話をお聞きしました。
コロナ禍の中でのボランティア活動は、「人との関りの大(多人数×不特定×密接)小(少人数×特定×距離あり)」と「オンラインとオフライン」を考慮して、活動を組み立てる。
①オンラインでのヒューマンサービス(学習支援や電話相談等→→オンラインイベントポータルサイト、10分ふれあいコール等)
②オンラインでの活動や運営の支援(寄付や署名、情報発信協力→→NPO法人多言語センター、自治会のオンライン活用等)
③身体的距離を保ち、限定的な活動を条件とする各種活動(見回りや交流、地域清掃等)
④身体的距離を保ちながらの人権保障サービス(食支援や献血、相談援助等→→こども弁当・弁当に寄付者によるネーミング、おうち先生/オンライン講座等)
各地での事例を聴き、参加した団体の今後の活動に示唆を与えるものが多くありました。
ワークショップでは、グループに分かれ、それぞれの団体の紹介やコロナ禍での活動をどのように進めて行くか?などのディスカッションを通じ、「オンラインを視野に入れて、活動を考える必要性について今後のヒントになった」「正しい対策をすれば、おそれ過ぎず、活動が出来ることが分かった」等の意見が寄せられました。
今、地域社会は、課題が増加する一方で、担い手が不足している状況にあります。
・自然環境の破壊、それは耕作放棄地・遊休農地の拡大による里山の慌廃などであり、少子高齢化等により生産人口が減少し、過疎化が進んでいます。
・低所得者が増加し、子どもの貧困や若い世代の非正規雇用が増え、コロナの影響による雇止めが急増している問題があります。
・地域では、自治会加入率の低下や住民のつながりが減少し、その結果として、地域コミュニティが崩壊したり、高齢者一人暮らし世帯が増加しております。一方で、商店の閉鎖やバス路線の減少等による買い物難民の問題も生じています。
地域づくりとは
・地域課題を、今ある資源を掘り起し、活用し、みがき続けることで解決すること。と言われています。
・課題の掘起しとは、さまざまな当事者や市民が主体となり、その解決方法としてのアイディアや資金、スキル等を持ち寄り、当事者からの発信や共感した人からの発信により、より多様な人、団体、行政等と連携・協働することであります。コラボ塾は、安心して暮らせる地域社会をつくり、地域に新しい価値をつくりだし、孤立社会から、分かち合う社会へ、新しいコミュニティを再生し、市民活動で、そして連携・協働で解決できることを広げるための連続講座です。ぜひ、ご参加下さい。
今年度のコラボ塾日程
開催場所 四街道市みんなで地域づくりセンター 9:30~12:00
時 間 9:30~12:00
1限目 9月3日(木)コラボ塾の開催主旨 コラボ四街道の概要
2限目 9月17日(木)四街道市の地域課題を出し合おう これまでのコラボ事業採択の事例紹介
3限目 10月1日(木)アイデアの種を掘り起こし、事業を企画しよう
コラボ四街道の申請書の書き方のポイント
4限目 10月15日(木)企画提案書を書いてみよう プレゼンをしてみよう
5限目 令和3年1月21日(木)本番直前 プレプレゼン
コラボ四街道(みんなで地域づくり事業提案制度)本審査 令和3年2月