みんなで地域づくりセンターは、災害が起きた時に備えて、行政や市民、市民団体が行っている活動をヒアリングしています。
今回は四街道あそびっこ基地で行われた「ママのための防災講座」に伺いました。
災害が起きた時、自分や家族の命を守るために何をすべきか考えるのが講座の目的です。出席者は、小学生を持つママや地元の防災組織のメンバー14名。講師は四街道市危機管理監の澤畠博氏です。
澤畠管理監は、東日本大震災当時赴任していた浦安市などのご自身の経験を基に、積極的に地域や団体に防災の重要性を説いて回られています。また、中越地震の際、自治体を中心とする災害対応経験者による「中越大震災ネットワークおじや」へ四街道市の加入を決め、災害が起きた時に経験者からアドバイスやノウハウを提供してもらう関係を築いています。
講座では「荒ぶる21世紀、大震災の景色が見え始めている」と四街道でも最大震度6以上の揺れが襲う可能性を否定せず、家庭・地域・行政での震災への備えは急務であることを力説されました。もし発生が平日昼間であれば、被災者への支援はその地域の高齢者や中学生以下の子どもたちに委ねられる可能性もあり、防災意識の向上は、市民一人ひとりの課題なのです。
参加者は車座になり、緊急時の家族内の連絡の取り方や、備蓄品のことなど熱心に話し合いました。「そのうちに…と考えていた家族内での話し合いや確認が、実はすぐに行うべきことだとわかりました」「自分の命を守るのは、行政や自治会ではなく、まず自分自身だと改めて思いました」と参加者の声。
「みんなでつつみこむあたたか地域づくり」を目指し、硬軟織り交ぜながら子どもや大人を対象とした定期的なイベントや勉強会を開催している四街道あそびっこ基地。市民活動を行う団体が、このように率先して自然災害に備えるための学びの場も提供してくれたことは注目に値します。