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「尊ばれ、癒され、育まれる」第2回子ども見守りサポーター養成講座 はぐくみの杜君津視察

第2回子ども見守りサポーター養成講座は、「子どもを取り巻く現状を知る」をテーマに、社会福祉法人生活クラブ風の村 児童養護施設はぐくみの杜君津を見学し、施設長高橋さんよりお話を伺いました。

なにげない生活の営みを、たんたんと積み重ねていくこと、そして子どもの喜びを共に喜び、子どもの苦しみを共に苦しみ、あたたかい声と、あたたかい瞳で子どもをみつめ、できたことは褒め、間違ったらやり直す、そんなあたり前の生活の中で、人はいつか誰かを守る力が宿っていくのです。(はぐくみの杜パンフレットより)

目次

1.はぐくみの杜について
2.子どもたちの現状
3.地域との関り
4.大切にしていること
5.仲間がいるから続けられる
6.参加者の感想



1.はぐくみの杜について
田園風景が広がる君津市に、ふつうの家が並ぶようにはぐくみの杜君津はありました。
自分の家に住むように、自分の家から学校に行くように、6軒の家にそれぞれ7人ずつの子ども達が職員と暮らています。台所で子ども達の面倒を見ている職員と一緒にご飯を作り、リビングではみんなで一緒にテレビを見てくつろぎ、洗面所には自分の下着をいれる籠が用意され、一人一人自分だけの部屋で眠る。家族の暖かい場と、自分の時間をちゃんと持てるつくりの家でした。ここには2歳から20歳までの40人が暮らしています。

児童養護施設は児童福祉法に定められた児童福祉施設です。(保護者のいない児童、虐待されている児童、その他環境上養護を要する児童を入所させ、これを養護し、あわせて退所した者に対する相談その自立のための援助を行うことを目的とする施設とする)
県内には15カ所の児童養護施設があります。

施設長の高橋さんは、児童養護施設でセラピスト・児童指導員 10 年、中央児童相談所で児童指導員 2 年 を経て、平成 14 年千葉県で初となる自立援助ホーム「人力舎」を立ち上げ、平成 25 年児童養護施設「生活クラブ風の村はぐくみの杜君津」施設長に就任されました。まさに子どもと向き合い、子ども達を守り育てる施設長は、現在30人のスタッフと共に施設を運営しています。

小学生の子の友達も遊びに来たり、施設を出た子が遊びに来ても泊まれる部屋があったり、年賀状を受け取るポストがあったり、あたりまえの生活ができるように、いたるところに工夫がされていました。
親鳥がやわらかい羽根でひなを包むように(羽包む)、杜の都の木々のように子ども達を見守るように、はぐくみの杜は名づけられました。そしてまさにその言葉通り子ども達の育ちを支援しています。
詳細ははぐくみの杜ホームページ

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2.子ども達の現状
現在児童虐待数は12万人を超え、保護される子ども達があとを絶たないのが現状です。児童養護施設へは児童相談所の措置を経てから入所することになっています。
児童養護施設へ入る要因として、以前は貧困によるものが主でした。しかしここ20年、主な要因は虐待に変化しています。その虐待の要因は様々で親の経済的な理由、障害、貧困など、その影響を受けるのはすべて子ども達なのです。


3.地域との関り
はぐくみの杜のある君津市小糸地区はもともと子育てに暖かい地区でした、と高橋さんは話します。
「お月見どろぼう」と呼ばれる子ども達が地域の家を訪ね歩きお菓子をもらうといった行事が現在も行われ、子どもと地域の人の距離がもともと近いそうです。
創設期より、広域ボランティアの「はぐくみの杜を支える会」、地域お隣ボランティアの「小糸ではぐくみを支える会」が、「食事作りボランティア」「遊びのボランティア」「環境整備ボランティア」を通して、スタッフ、子ども、双方の支援を続けてくれています。また、地元地域主催の「お月見どろぼう」「小糸キャンプ」「小糸地区運動会」「餅つき」「どんど焼」などのイベントを通して、地域住民の方々とのふれあいにより、「たくさんの大人が見守っている」気持ちを育んでいます。


4.大切にしていること

①当たり前の生活の営みを、丁寧に、そして淡々と積み重ねること
子どもが子どもとして生活する、家庭ではたんたんと行われている普通の日常があります。それは朝起きたらあいさつをすることだったり、親が食事を用意することだったり、学校から帰ってきた様子を見て、親が「疲れてるの?」と心配されることだったり・・・

そんな普通を積み重ねることで、子ども達に向き合っていきたいと考えています。そのために一軒の家を担当する職員をなるべく変えずに、職員がずっと継続して同じ子どもに関わるようにしています。親はころころ変わらないので、ここでも家庭になるべく近い環境を整えるためです。職員が毎日の夕飯をその日に考えて買い物に行き夕飯を作ります。子ども達が本当の家庭では知ることができなかった普通の日常を送り、家庭らしさを知ることが大切だと考えています。

⓶大人の関係性で子どもを育む

はぐくみの杜に来る子供たちは、和やかに話し合う大人の姿、困ったときはたすけあう姿などを見たことがない子も多いのです。いがみあう大人を見続けてきた子ども達は大人になりたくない、と言います。
だからこそ、いがみあいをしない今まで見てきたのとは違う大人を見せたいと、暖かなつながりの中で子ども達を育む大人の姿を見せたいと考えています。
ねぎらい、みとめる関係を大事にするために、職員同士が施設の中で会ったら必ず一声かけあうなど、いくつもの工夫をしています。大人が笑っているとこどもは安心するものです。大人が笑顔で助け合い支え合う関係性の中で子ども達を育てたいと思っています。

5.仲間がいられるから続けられる

子ども達はその育ちの環境から、大人への不信感と不満を持っています。その気持を職員にぶつけることも多々あります。家庭であれば、親子のつながりと積み重ねた日々があるので、乗り越えていけることも多いでしょう。けれど積み重ねた日々がない職員と子ども達がぶつかるとき、それは職員にとっても大きなダメージになりかねません。
そんな時つらい気持ちをわかりあえるのは職員同士。職員同士励まし合え支え合えるように心掛けて、高橋さんも職員を支えています。

6.参加者の感想

・「地域の支える力」の大切さを改めて学びました。あたたかい地域の力が親を支え、子どもの育ちを支えていくんだなと思いました。
・今回見学した施設では、地域の方の理解と応援を受けられる良い環境にありました。普通の家庭としての生活を通して、大切にされる体験を積み自己肯定感を取り戻す。そのための職員の専門性を生かした取り組みを通して、つながりで子どもを育てることを大切にしていることが心に残った。
・子どもへの支援は分かったが、親への支援がまだ手が回っていないという現状、課題をもらった気がします。

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