12月8日(木)文化センターにて、第10回子ども支援交流会・円卓会議を行いました。

今年度のテーマは「不登校支援に関する意見交換」。

不登校をキーワードに、参加者30名(うちスタッフ8名)のみなさんと、
今できることは何か、求められていることは何か、意見交換を行いました。

はじめに、教育委員会指導課教育サポート室の千葉芳子さんから「不登校支援の現状」を、
次に全国の保護者から相談を受けている、不登校引きこもりに悩むお母さんの家庭教師・
中川美奈さんからは「なぜ親の支援が必要か」について、お話を伺いました。

不登校_支援_円卓会議.jpg


意見交換では、父親がもっと不登校支援の現場に関わると良いという声の他、
学校以外での多様な学びの場、家庭以外の居場所、親同士の関わりの場づくりなど、
「場」の必要性が意見にあがりました。

また実際に子ども支援に関わる参加者からは、不登校の子どもや親と
どのように接するとよいかなど、具体的な助言をあおぐ場面も見られました。


不登校_支援_円卓会議2.jpg

長らく地域で学習支援に関わってきた方、不登校当事者の保護者、
子どもの居場所を運営する方、市内で不登校の親の会を運営する方、
多様な学びに関心のある方など、様々な立場の方が参加された今回の円卓会議、
自己紹介の時間が足りなくなるほどの熱い想いには、誰かが旗を振ったら、
すぐに何かができそうな雰囲気がありました。

千葉さんの
「不登校は、本人、家庭、学校だけで解決できるものではない。
みんなで一緒に考えていく。現状を理解し、学校、家庭、地域が
みんなで一緒に支援していくことが重要」
というお言葉には、
今必要なことのすべてが含まれているように思います。

ーーー

【アンケートから】

●学校以外でも子ども、お母さんがつながることのできる場所があって、
そこにアクセスできる気持ち、状況が大変なのだと痛感しました。
教育委員会の方もご参加くださって皆さんと対話をされていた姿がとても印象的でした。

●自己紹介 みなさんもっと長く話したかったようです。
倍くらいの時間があったら更に良かったと思います。

●大変勉強になりました。 特に父親の役割、子どもの気づきに応えること、
不登校、引きこもりだから特別というわけではなく、家族、
子どものあり方の延長戦にあると思いました。

●教育委員会の方と親支援の方という異なる立場の講演者の話を
聞くことができて興味深かったです。
市民の声が教育委員会にダイレクトに届き何年も待つのではなく
迅速に対応できる市であってほしい。

●不登校の状態も時間の経過と共に変化する。一人一人に合った支援を
適切な時期に行う必要があると言うことは、とてもよく理解できました。
また、母親自身が同じ経験をしている方々と共有できる場を持つことの
大切さを実感しました。 まだまだ知らない支援もありそうなので、
情報交換会や不登校の子を理解するための勉強会のようなものが
あったら参加したいと思いました。

―――


全国的な傾向と同じく、四街道市の不登校の子どもの数も増えつつあります。

お集まりいただいたみなさんのご縁を大切に、センターとして何が実現できるのか、
改めて市民の方と考え、取り組んでいきたいと思います。